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≪早稲田短歌会OG・OBの方々の作品です。(作者五十音順)≫ 真夜中に、僕は透明人間と、目を合わさずに本を読んでる。(石井輝馬) 小春日に誤り咲ける桜ありて 私は晶子それとも登美子(石川暁子) 族長の望遠鏡が覗く箸のうごき カンブリア紀の吉野家牛丼 てのひらで幹のぬくみを確かめて二月如月走り出したい 「この雨はすぐやむ雨」と言い切ってたとえば海へ連れていってよ(清水寿子) 朝練で白いハードル片づけたときに仰いだ空が真実 痛み持つ韻詩漂う秋風にユースの終わり不意に告げられ 「絶対」もたかがしれてる物置に百人乗っても大丈夫でも 水はいつか森の胸郭へと還るそのみちのりをあゆめばひとり 吾のみが知る君が秋 小春日に狂ふ桜の臙脂を語れ(宮沢英邦) | |
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