田中 創
電線の上にとまってる雀に訊ねる「世界は右回りですか」
大部分砂に埋まったこの町で必死に探す落丁の本
この夢は物質でできた道だから迷路を開く羊たちのため
虹色のルールで星が動き出すその瞬間に家が鳴り出す
ポストから夜があふれる現象は猿がダンスを始めると止む
子供らにちぎれた雲を渡そうと公園に行くがだれもいない。
金属の荒野が空に降り出して光湧き出す 水になりたい
道端で財布を拾い帰ったら家で待ってる夢の穴かな
冬の日に猿が町から消えてから家々に人形が訪れた
帆船を瓶から海に逃がしたら子供の頃の私に届く
雀蜂テレビの中から飛び出して私の闇へ迷いこむかな
白色の壁の六十パーセント右に立ってる一人の男
地下鉄に落ちてる電気の塊が明日みんなに分け与えられる
包み紙舗道の上を飛んでいけ時間あふれる真夜の公園
波間から貝が囁く声がする 私の夢を食べてる貝の
公園のブランコの下に一つだけスイッチがある一つだけある
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