::WOO―TOO―TOO 八田 京子 |
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みづからを抱くポーズの人形に手向けて紅く透きとおる花 夏鳥の声するどくし炎天のピアノの蓋は芽吹きはじめる 肉のみが這い寄ってくるうみうしの鮮やかすぎる蒼を逃れん 宵待ちの失語なぞれば器ごと焼ける夕餉の鶏と まま母 まっさらの乳房のうらを妹と覗かせあって月蝕を待つ ゆうぐれは濃ゆきココアのひとふくみ のど塞がれて唄うは春歌 一日を日なたにあれば人肌の水注がれてもの思う壷 恋人の猫抱きとれば一滴の雨に打たれて身じろぎをする 猫の背のうねりがふいにてのひらをくぐり抜けたら残る 良夜に |
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